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蘭学事始 (講談社学術文庫)
本, 杉田 玄白
によって 杉田 玄白
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内容紹介 1815年、83歳の杉田玄白は蘭学の草創から隆盛に至るまでを思いを込めて書き綴った。『解体新書』公刊の苦心や刊行後の蘭学界の様々な動向など、まさにその現場に身を置いた者ならではの臨場感あふれる筆致は迫力に満ちている。初めて「長崎本」を用いて、現代語訳・原文、さらに詳細な解説を付した、文庫オリジナル版全訳注。 内容(「BOOK」データベースより) 1815年、八十三歳の杉田玄白は蘭学の草創から隆盛に至るまでを思いを込めて書き綴った。『解体新書』公刊の苦心や刊行後の蘭学界の様々な動向など、まさにその現場に身を置いた者ならではの臨場感あふれる筆致は迫力に満ちている。初めて「長崎本」を用いて、現代語訳・原文、さらに詳細な解説を付した、文庫オリジナル版全訳注。 著者について 1934年新潟県生まれ。法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位取得済。現在、青山学院大学文学部教授。文学博士。蘭学史・日蘭文化交渉史専攻。著書に、『阿蘭陀通詞の研究』『杉田玄白』『蘭学、その江戸と北陸』『京のオランダ人』『江戸の蘭方医学事始』などがある。 続きを見る
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【老医師の臨場感溢れる回想録】5歳年上の平賀源内と知り合った杉田玄白は、讃岐弁で自慢話を捲し立てる源内から大いに刺激を受けたという。二人は会うたびごとに、さまざまに見聞した西洋の学問について語り合い、できればオランダ語で書かれた書物を日本語に翻訳したいと考えていた。しかし、江戸にはオランダ語の文章を読解できる人間など一人もいない。そういう状況下で、前野良沢らとオランダの人体解剖の図解書『ターヘル・アナトミア』の翻訳に取り組み、苦心を重ね、遂に『解体新書』の刊行に漕ぎ着けた玄白が、40数年前の苦闘時代を回想した『蘭学事始』を書き上げたのは81歳(満年齢)の時であった。【辞書なき翻訳への情熱と粒々辛苦】34年前に読んだ岩波文庫版の原文のみの『蘭学事始』が私の書棚に並んでいるが、どうせ読むなら原文と現代語訳を併せて読みたいと思い、今回、求めたのが『蘭学事始』(杉田玄白著、片桐一男訳、講談社学術文庫)である。どうしても欲しかった『ターヘル・アナトミア』を入手したばかりの玄白に、思いがけない幸運が巡ってくる。千住の骨が原(現在の東京都荒川区南千住5丁目の辺り)の刑場で腑分け(解体)をするので見学に来ないかと誘われたのである。「オランダの解剖の書物をはじめて入手したことでもあるので、実物と照らし合わせてみて、(日本で教えられている学説と、この書物の)どちらが正しいか試してみようと喜び、このうえもなく絶好の機会が到来したものだと、もう骨が原へ出かけてゆくことで、わたしの心はおどりあがらんばかりであった」。「その翌日、良沢の家(現在の東京都中央区明石町の聖路加国際病院の辺り)に集まって、昨日のことを話し合い、まず、あの『ターヘル・アナトミア』の原書に向かってみたところが、まったく、艪も舵もない船が大海原に乗り出したようで、ただただひろびろと果てしなくひろく、寄りつくところとてなく、ただもう、あきれにあきれるばかりであった」。眉の短い説明文でも、「意味がぼんやりしていて、長い春の一日かかっても理解することができず、日が暮れるまで考えつめ、たがいににらみあっても、わずか一、二寸ばかりの文章でさえも、一行も理解することができないでしまうことであった」。推理しては訳語を決定していくという、「このように思いをこらし、精根をすり減らして辛苦した会合は一ヵ月に六、七回であった」。「およそ一年あまりも過ぎると、訳語もしだいにふえて、読むにつれて、オランダ国の事情も理解できるようになった。のちのちは、その文章や語句のまばらなところは、一日に十行も、それ以上も、格別の苦労もなく理解できるようにもなった」。そして、「四年のあいだに、草稿は十一回までも書きなおして、ようやく印刷屋にわたすまでとなり、ついに『解体新書』翻訳の事業は成就したのである」。
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