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しろばんば (ジュニア版日本文学名作選 7)

, 井上 靖

によって 井上 靖
4.6 5つ星のうち 46 人の読者
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歳のせいか、酔いの帰りに電車の中で最終章を読みながら思わず目頭が熱くなってしまった。過剰な表現や何かを誇張するような描写はなく、物語は淡々と心地よいリズムで主人公の日常を描写していく。季節は過ぎ、世の中はゆっくりとしかし確かに移り変わり、そのなかで人々は出会いと別れの繰り返しの渦を生きていく。日本のどの地方でも似たような光景が拡がっていたのだろうことを想像させてくれ、主人公は成長とともに旅立っていく。優れた芸術とは巧みに時代を切り取る作業のことをいうのだとということを痛感した。絵画であれば二次元のなかに時代と瞬間を視覚的に描写し、演劇であれば舞台上という三次元空間ののなかで時間的に時代を表現する。そして、小説とは言語という人類の唯一無二の表現方法を駆使して「映像的に」その時代を切り取るのだ。

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