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ネアンデルタール人
本, エリック トリンカウス
によって エリック トリンカウス
4.1 5つ星のうち 2 人の読者
ファイルサイズ : 23.77 MB
内容(「BOOK」データベースより) 1856年夏、ドイツの人里離れた谷でみつかった骨が、1世紀半にわたる「戦争」に火をつけた。猿か人類か。“人食い”か、敬虔なる民か。国家や宗教を巻き込む大論争、世界中が騙されたニセ化石…その果てにたどりついた新たな人類史とは?4万年前の「彼」が、その骨に群がる現代人の姿を照らしだす。 内容(「MARC」データベースより) 1856年夏、ドイツの人里離れた谷で見つかった骨が1世紀半にわたる論争に火をつけた。猿か人類か、国家や宗教を巻き込む大論争。世界中が騙されたニセ化石。その果てにたどりついた新たな人類史とは…。
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ネアンデルタール人を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
最初に言っておくと、本書は読みにくい。それを理由に★一つ減点とした。本書は、一般向けの人類学の入門書ではない。本書を読みこなすには、ある程度の人類学の知識が必要だ。日本人著者による参考図書として、『ヒトの進化七00万年史』(ちくま新書)、『ホモ・サピエンスの誕生』(同成社)、『日本人になった祖先たち』(NHKブックス)を挙げておく。本書はまた、ネアンデルタール人の研究の歴史、あるいは人類学の歴史を俯瞰するものではない。その反対に、一人ひとりの研究者の生い立ちにまでスポットを当てて、近距離から顕微鏡をみるように、人類学の歴史を語っていく。本書は、1856年、ドイツのネアンデル渓谷の採石場で、初めて先史人類の化石が発見された場面から始まる。(実際にはもっと早く発見されていたのだが、気づかれていなかった)その頭蓋骨は、脳の容量が我々人間とほぼ同じでありながら、巨大な眼窩上隆起、後退した額、突き出した顎という、類人猿的、野獣のような風貌であった。さらに直立二足歩行していたことがわかると、この化石の解釈を巡って人類の化石人骨との右往左往、喜劇が始まった。時代は、その3年後の1859年に、ダーウィンの『種の起源』が発表される19世紀半ば。まだノアの大洪水が実際にあったと思われていたり、地球の歴史はせいぜい数千年程度と思われていたころである。果たしてこの化石は、我々の先祖なのか?人類とは別の、絶滅した生物なのか?それとも病気、あるいは小頭症の人間の骨なのか?この喜劇の登場人物は、ネアンデルタール人に関わった科学者、素人研究家たち、そして化石骸骨となった人々である。著者の一人、トリンカウス氏は、熱烈なネアンデルタール「擁護派」の学者として知られている。この本の原題は『ネアンデルタール人-骸骨、科学者、そしてスキャンダル』となっていることからわかるように、一種の「業界裏話」である。しかし、読み進めていくうちに、人類学というのは、裏話そのものが、人類学の本質であることがわかってくる。ある学者は、ネアンデルタール人を野獣だとして、人間の内なる獣性への恐怖を投影する。人種差別撤廃運動が激しかった時代には、ネアンデルタール人の人権が回復され、高貴な野蛮人というイメージが投影された。ネアンデルタール人骨は、それを見る人自身の、心の鏡なのだ。著者も前書きで、自分は先入観と偏見を持ってこの物語を書きます、と書いている。そう、人間は、人間ならざる化石人骨と対峙するとき、われわれ人間とは何か?を問いかけられている。その問いに対する答えが見つかるまで、ネアンデルタール人とは何か、我々が理解できることはないだろう。本書は、一般書を書きなれた著者ではないので、文章が読みにくい。また内容も高度である。さらに、19世紀の常識をもって考えないといけないので、苦労する(最後の方は読みやすくなるが)。しかし本書を読み終えたとき、人類学について、前よりも格段に理解が深まっていることは、請け合いである。
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