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科学的発見の現象学
本, A. ブラニガン
によって A. ブラニガン
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内容(「BOOK」データベースより) 科学の歴史を発見物語の連鎖と考え、われわれはそこに科学の魅力的なドラマを見出してきた。しかしいったい発見とは何か。例えば学習、模倣等といかに区別されるのか。従来の天才説、クーン、ハンソン等のゲシュタルト転換説は発見の存在を自明のこととしているのでこれに答えられないとして、著者は社会的文脈に焦点を当て、ある出来事がそもそもどのようにして発見に仕立て上げられるかを追求しようとする。メンデルは再発見されたのか、アメリカを発見したのは誰か、人類史の謎を埋めるピルトダウン人の真偽は…。科学史上の著名な事例を題材に、さながら推理小説を読むように、「発見としての身分」がいかに変化したかを説き明かしていく。そして結局、発見とは、われわれが世界を理解する際に用いる方法であり、解釈行為なのだと主張する。現象学的社会学、エスノメソドロジーの手法により、発見をラディカルに問い直した著。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ブラニガン,A. 1949年生まれ。78年、トロント大学でph.D.取得。現在、カルガリー大学社会科学部社会学科教授。社会現象としての科学を関心の中心において、現象学的な見地から鋭い分析を展開、現在は犯罪や暴力の社会学にも関心を寄せる 村上/陽一郎 1936年生まれ。1962年東京大学教養学部卒。現在、国際基督教大学客員教授、東京大学名誉教授 大谷/隆昶 1942年生まれ。1978年国際基督教大学大学院教育学研究科博士課程修了。元広島工業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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科学的発見の現象学を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
かなり古い本ですが、しかし内容は今でも十分通用する折り紙つきのもの。読んでいてワクワクできたという意味で科学知識の社会学本としては自分的には最高点の本です。メンデルの法則の認知がなぜ遅れたか、ピルトダウン人化石はなぜ長らく捏造と気づかれなかったのか、こうした科学史上のエピソードの謎を見事に解き明かしてくれるだけでなく、科学的発見というものがいかにして発見と見なされるに至るのかをめぐるこれまた見事な社会理論的解明もしてくれます。科学的発見の問題を創造性の心理学の問題に限定してしまいがちな伝統的な議論を批判し、科学的発見を当該主張に付与される社会的身分として理解すべきだと力説します。心理学的理解の限界を強調することで社会理論的思考を導入していくやりかたはデュルケム以来の伝統ですね。社会学者が科学史に首をつっこんでる内容なので科学史プロパーの方々からは歴史的ディティールにケチがつくかもしれないし、伝統的な科学哲学の精緻な議論に比べれば社会理論などはるかにラフなものではあるでしょうが、しかし、やはり本書は大変重要な知見をもたらしてくれていると読んでいて実感できるのです。科学知識の社会学というと、社会的イデオロギーが科学理論の中身に反映されているとか、科学的真理は単なる社会的構成物にすぎないとかいう類の議論と見なされがちですが、本書はそういった相対主義的傾向の議論とは全く別の方向性において科学知識の社会学を展開していっている点で、科学知識の社会学アレルギーの方々にぜひ一読してほしい本です。科学史、科学哲学、社会理論の3者の問題意識のコラボのひとつの成功例として現代科学論の古典に含めていいかと思います。隠れた名著です。目次は以下のとおりです。1)発見問題と自然概念2)発見の心理学的説明3)心理学的説明の総括的評価4)発見の社会的モデルの登場5)有意味な行為としての発見6)エンドウにあてはまる法則およびメンデルの物象化7)視界、再帰性そして発見のみかけの客観性8)科学的発見の理論にみられる素朴レヴェルの思考9)発見の社会学的特徴
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