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日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書)

, 板谷 敏彦

によって 板谷 敏彦
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内容(「BOOK」データベースより) 「戦費調達」の絶対使命を帯び欧米に向かった高橋是清と深井英五。彼らを待ち受けていたのは、金本位制を元に為替レースを安定させ急速に進化した20世紀初頭の国際金融市場であった。未だ二流の日本国債発行を二人はいかに可能にしたのか?当時の証券価格の動きをたどることで外債募集譚を詳細に再現し、全く新たな日露戦争像を示す―金融版「坂の上の雲」。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 板谷/敏彦 1955年、西宮市生まれ。関西学院大学経済学部卒業。石川島播磨重工業を経て証券業界へ。日興証券にてNYに6年間駐在。その後、ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン等でマネージング・ディレクター、みずほ証券で株式本部営業統括に就く。2006年、投資顧問会社のルート・アセット・マネジメント株式会社を設立、同社代表取締役に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
この本を読むとロシア伝統の戦略、後方撤退により、敵の消耗を強いる戦略がなぜ成功しなかったか理解できます。多分相手がドイツなら成功したでしょう。つまるところ世界の投資家は端から日本を過小評価していたため、正当に評価したクロポトキンが慎重に消耗戦略をとっても後方撤退の度にロシア国債は値下がりし資金調達が不利になり、(楽勝で勝つ→短期に戦争が終わる→ロシアの戦争負担は軽微に終わり国債はちゃんと利息つけて帰って来るという期待が縮む)逆にジャンク債だった(半ば負け=支払不能を覚悟で購入した投資家ばかり=期待が低い)日本国債は「ひょっとしたら勝っちゃうかも」との期待が膨らみどんどん起債条件が良くなったためです。相手がドイツなら投資家は最初っから過小評価しないから撤退戦術をとってもいつもの戦略としてロシアへの信用は動揺しなかったでしょうが。皮肉なことに軍事的に正当に日本を評価したクロポトキンは最も勝算の高い=軍事的に正しい戦略を選択したのですがそれは日本の実力に無知な出資者にはベターな戦略ではなくなり、結果的に戦争継続を資金面で苦しめる羽目になったわけです。その他、ロシアは終いには関税を担保に起債したりします。ここで重要なのは当時の日本は関税自主権がありませんよね。つまり関税自主権がある国の方が資金調達には有利ということです。そういう視点で見ると何故明治政府が躍起になって不平等条約を改正しようとしたか、銀本位、金本位制の確立が悲願だったかがわかります。様々な視点をあたえてくれる良書です。

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